睚眦の恨みとは? わかりやすく解説

睚眦の恨み

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/04 14:45 UTC 版)

范雎」の記事における「睚眦の恨み」の解説

権力確保した范雎は、秦から偽名である張禄を号として貰い、応に領地貰い応侯と名乗ったこの頃、魏では秦が韓・魏を討とうとしているとの情報掴み須賈使い出した須賈が秦に来ていると知った范雎は、みすぼらしい格好をして須賈前に現れた。須賈范雎生きていたことに驚き范雎にどうしているのかと聞いた范雎は「人に雇われ労役をしている」と答えた范雎のみすぼらしさを哀れんだ須賈は絹の肌着范雎与え、「秦で宰相になっている張禄という人に会いたい」と告げた范雎主人がつてを持っているので会わせることができると言い、自ら御者をして張禄屋敷(すなわち自分屋敷)へと入った先に入った范雎いつまで出てこないので、須賈門番の兵に「范雎どうしたか」と聞くと、「あのお方宰相の張さまである」との返事返ってきた。 驚いた須賈大慌て范雎の前で平伏し過去の事を謝った范雎須賈にされたことを鳴らして非難したが、須賈が絹の肌着与えて同情示したことで命は助け、「魏王安釐王)に魏斉の首を持って来い伝えろ。でなければ大梁(魏の首都現在の開封)を皆殺しにするぞ」と言った帰国した須賈魏斉にこのことを告げ驚いた魏斉は趙の平原君元へ逃げたその後范雎推挙してくれた王稽范雎に「自分に対して報いが無いのでは」と暗に告げた范雎内心不快であったが、昭襄王言って王稽河東黄河の東)の長に任命した。更に鄭安平推挙して秦の将軍にし、財産投げ打って自分助けてくれた人に礼をして回った。この時の范雎は、一杯の飯の恩義にも睨み付けられただけの恨み(睚眦の恨み)にも必ず報いたと言う昭襄王范雎恨んでいる魏斉平原君元にいると知り、何とかこの恨み晴らしてやりたい思っていた。そこで平原君を秦に招き、「魏斉殺してくれなければ秦から出さない」と脅したが、平原君はこれを断った今度昭襄王は趙の孝成王脅した恐れた孝成王は兵を出して平原君屋敷取り囲んだが、魏斉は趙の宰相虞卿と共に逃げ出して、魏の信陵君助け求めた信陵君初めは魏に秦を招くことになると魏斉受け入れることを躊躇ったが、食客言葉思い返し国境まで迎え出た。しかし魏斉信陵君躊躇したことで、自ら首をはねていた。この首を孝成王は秦へ送り平原君解放された。

※この「睚眦の恨み」の解説は、「范雎」の解説の一部です。
「睚眦の恨み」を含む「范雎」の記事については、「范雎」の概要を参照ください。

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