着陸の詳細
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/05 07:05 UTC 版)
「マーズ・パスファインダー」の記事における「着陸の詳細」の解説
着陸地点としてはエリーズ渓谷(Ares Vallis)が選ばれた。この付近は着陸するのに安全であるのと、過去に火星に存在した水による洪水によって堆積物があると予想されたためである。 着陸のシーケンスは以下の通り(および英語版wikipedia 2006/11/20 10:00より)。 7月4日、6.1km/sの速度で火星大気圏突入 これ以降、探査機は搬送波のみ送信し、各イベント時にはシグナルを送信。地球ではドップラー効果により探査機の速度を計測。 耐熱シェルによる空気ブレーキングで370m/sまで減速 直径約11mのパラシュートを展開し68m/sまで減速 20秒後、耐熱シェルを分離 20秒後、着陸機がエアロシェルから分離され、20mのロープでぶら下がる 高度1.6kmまで火星大気を観測 高度335m地点にてエアバッグを展開 高度96m地点にて固体ロケット噴射 2.3秒後、高度21.5m地点にてロープを切断 14m/sで火星地表に衝突 エアバッグにより、最初の一回は15.7mの高さまでバウンド 少くとも15回バウンドし、静止 16時55分55秒(UTC)、火星に着陸 エアバッグのガス除去 着陸から74分後、基地の展開を終了 21時00分 火星の着陸地点において日の出。第1火星日(Sol 1)の始まり。 同時刻、着陸後最初の通信が成立 火星の暦で翌日(Sol 2)、写真よりエアバッグの一つが完全にしぼんでいないことが確認され、ローバーの地表への移動の障害になることが予想された。そこで地上からの指示により着陸機のパネルを一つ動かし、無事ローバーを火星上に移動させた。
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