看寿賞
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看寿賞(かんじゅしょう)は全日本詰将棋連盟が制定した賞で、「詰将棋パラダイス」誌で発表される。第1回の発表は1950年だったが、その後中断があり、第2回の発表は1961年となっている。第2回以降は、毎年受賞作を発表している。詰将棋に与えられる賞の中でもっとも価値のある賞であるとされる。短編(17手以下)、中編(19~49手)、長編(51手以上)の各部門で表彰し、その他曲詰などに対して特別賞を設定している。 江戸時代の棋士で、詰将棋作家としても第一人者であった伊藤看寿の名にちなんで制定されている。 プロの棋士の受賞もあり、1983年に浦野真彦が短編賞、1995年に浦野真彦、1997年に谷川浩司、1998年に内藤國雄がそれぞれ特別賞を受賞している。浦野真彦は2004年度から同賞の選考委員も務めている。 また、2004年度中編部門では、当時奨励会員(二段)の船江恒平が受賞している(船江は2010年度に四段昇段)。 選考の対象となる作品は、その年に新聞・雑誌等で発表されたすべての作品である。ただし、1988年から1990年までの3年間は詰将棋パラダイス誌の掲載作品のみが対象であった。将棋専門の出版物以外で発表された作品も推薦があれば選考対象となり、1987年短編賞(報知新聞)や1998年特別賞(日本経済新聞)のように実際に受賞した作品もある。 現在は一定の条件を満たすインターネット上で発表された作品も選考対象になる。紙媒体と同様、将棋専門サイト以外の発表作でも候補になりうる。
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