陣形図式と実戦初形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/02/23 00:12 UTC 版)
△持ち駒 残り駒全部 ▲持ち駒 角歩陣形図式の例伊藤看寿『将棋図巧』97番 実戦型詰将棋の「玉方の△1一香△2一桂の配置」という考えを広げ、1段目にあるべき駒をすべて(△5一玉を含む)並べた詰将棋を「陣形図式」と呼ぶ。 右に上げた伊藤看寿の作品が最も知られている。小沢正広は中央7×7の範囲に何も配置されていない無仕掛け図式「夏の陣」を発表し平成5年度の看寿賞を受賞している。 陣形図式の考えをさらに拡張すると、1-3段目に玉方の駒が初期配置の状態で並べられた問題が考えられる、このような問題を「玉方実戦初形」と呼ぶ。 玉方実戦初形の最初の問題は、内藤國雄が新聞上に発表した物である。その後何人かの作者によって作品が作られている。 玉方実戦初形とは逆に7-9段目に攻め方の駒を初期配置どおりに並べた物もあり、これを「攻方実戦初形」と呼ぶ。この形式は双玉問題になるが、それを嫌って▲5九玉を配置しない人もいる。内藤國雄は攻方実戦初形の問題で看寿賞を受賞している。
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