相次ぐ撤退とメルセデスワークスの復活
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/10 04:38 UTC 版)
「2010年のF1世界選手権」の記事における「相次ぐ撤退とメルセデスワークスの復活」の解説
FIAとFOTAの対立は解決され、2010年に向けてコンコルド協定の調印が進められていたが、7月29日にBMWが突如F1撤退を発表した。これにより、当初決まっていた13チームの枠がひとつ空き、その1枠をめぐっていくつかのチームが噂にあがっていたが、最終的にマレーシア企業主体のロータスF1チーム(現ケータハム)がその枠を確保した。 BMWザウバーはスイスの投資会社であるカドバックに売却され、FIAから14番目のチームとして発表された。この14番目のチームというのは、なんらかの理由で参戦できなくなったチームが出てきた場合の補欠候補とされた。FIAは既存チームに参戦可能台数を26台から28台まで拡大できるように働きかけていると表明した。最終的に、チームは創始者であるペーター・ザウバーへ売却されることで合意した。 11月2日には、ワンメイクのタイヤサプライヤーとなっていたブリヂストンが、2010年シーズンを最後にF1から撤退することを発表した。更にその2日後には、トヨタがF1から完全撤退することを発表した。トヨタの撤退により、2009年に参戦していた10チームの内2チームが撤退する形となる。また、以前から撤退の噂があったルノーは、ジェラルド・ロペスが率いるジニー・キャピタルに株式の大半を売却し、両社共同でチームを運営していくことを発表した。 そんな中、ダイムラーは自動車メーカー撤退の流れに逆行するかのように、11月16日にブラウンGPの株式の75.1%を買収したと発表。撤退した1955年以来、55年ぶりにフルワークス「メルセデス・グランプリ」としてF1シーンに復活することになった。
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