相互作用論または社会的行動理論における役割
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/16 07:45 UTC 版)
「役割」の記事における「相互作用論または社会的行動理論における役割」の解説
相互作用論者の社会学的理論の中で、役割の概念は重要である。相互作用論者の「役割」の定義は、機能主義者の過去の定義に遡る。この概念において、役割とは定着もしくは規定されるものではなく、試験的で創造的な方法において個人の間で常に協議される何ものかである。哲学者ジョージ・ハーバート・ミードは1934年の彼の著作である、『精神・自我・社会』において役割 の探究をした。ミードの主要な関心は、子供が他者を観察し、ものまねをしながら想像力豊かに役割取得(Role Taking )することで、どのように社会の一部になるかを学びとる方法にあった。これは常に対話的な方法で為される。すなわち、単独の1人の人間の役割を考察することは有意義ではなく、他者と協力もすれば競争もするという個人としての人間を考察することに意義があるとする。 大人たちは似た様にふるまう。周囲に見える人々から役割を取得し、それらを創造的な方法で適合させることによって。そして(社会的相互作用の過程によって)それらの役割を試し、かつそれらを確認するか修正をする。これは、かなりの曖昧さがあるけれどもそれにもかかわらず、すべての社会的相互作用の中で、何かその一部分のあるところに偶々出逢うことによって最も容易に目撃することができる。すなわち、各個人は活発に「状況」(その中でそれらの役割を理解する)を「定義」 しようとし、有利であるかまたは懇願している役割を選ぼうとし、その役割を果たそうとし、またその役割を支えるために他者を説得しようとするのである。
※この「相互作用論または社会的行動理論における役割」の解説は、「役割」の解説の一部です。
「相互作用論または社会的行動理論における役割」を含む「役割」の記事については、「役割」の概要を参照ください。
- 相互作用論または社会的行動理論における役割のページへのリンク