皇帝近衛隊
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 05:10 UTC 版)
「大陸軍 (フランス)」の記事における「皇帝近衛隊」の解説
フランスの皇帝近衛隊 (Garde Impériale) は当時の精鋭部隊であり、執政親衛隊 (Garde des Consuls, Garde Consulaire) から発展した。これはそれ自体が軍団(Corps d'Armée)であり、歩兵、騎兵および砲兵部隊を持っていた。ナポレオンは近衛隊が全軍の模範を示すことを望み、彼と共に多くの戦闘に参加したので、絶対の忠誠を強いた。歩兵が戦闘に参加することは希であったが、近衛騎兵隊はしばしば戦闘に参加し敵に大きな打撃を与えた。また砲兵は接近戦の前の砲撃で敵を脅かすことに用いられた。 近衛隊の規模の変遷年兵士数1800 3,000 1804 8,000 1805 12,000 1810 56,000 1812 112,000 1813 85,000(ほとんどが新規近衛隊) 1815 28,000 古参・中堅・新規近衛隊 1804年のナポレオン皇帝即位から発足した近衛隊は、1809年の新規近衛隊の創設に伴ない、古参近衛隊と呼ばれるようになった。1810年には中堅近衛隊が新設された。それぞれの経験と能力の評価に従って、近衛歩兵は連隊別に、近衛騎兵は大隊別に分かれて、古参・中堅・新規近衛隊のいずれかに所属した。 古参近衛隊(Vieille Garde)- 近衛擲弾兵、近衛猟歩兵、近衛精鋭憲兵、近衛騎馬擲弾兵、近衛猟騎兵の古参大隊、皇后竜騎兵、近衛軽槍騎兵の古参大隊、近衛徒歩砲兵の古参、近衛騎馬砲兵 中堅近衛隊(Moyenne Garde)- 近衛小銃猟歩兵、近衛小銃擲弾兵 新規近衛隊(Jeune Garde)- 近衛狙撃歩兵、近衛選抜歩兵、近衛海兵、近衛猟騎兵の新参大隊、近衛軽槍騎兵の新参大隊、近衛徒歩砲兵の新参
※この「皇帝近衛隊」の解説は、「大陸軍 (フランス)」の解説の一部です。
「皇帝近衛隊」を含む「大陸軍 (フランス)」の記事については、「大陸軍 (フランス)」の概要を参照ください。
- 皇帝近衛隊のページへのリンク