症例6
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/10 14:36 UTC 版)
本稿では唯一の成人発症の初診時57歳の男性喘息患者で、現在72歳の高齢喘息患者にも免疫療法が有効であることを示している。喫煙歴は27~37歳の10年間1日8本吸ったが初診より20年前に止めた。1985年に“気管支炎”の再発、1989年に喘息の診断で入院し、1993年の初診前に3回入・退院を繰り返しプレドニゾロンを毎日最高量40mgを服用していた。初診後2ヶ月間はステロイドを毎日服用して喘息症状がまったくない状態で免疫療法を始めたが、免疫療法が進んで症状が改善するにつれて漸減しながら中止した。初診から1年後のFEV1の一時低下は経口ステロイドの中止によると思われる。FEV1の最高値は免疫療法開始後13年目の2006年に3,13l(予測値の129,3%)を記録し、血清IgE900から178への顕著な低下とともにダニ特異的血液テストも免疫療法開始後10年後に陰性化した。累積ダニ・アレルゲン注射量は65,000AU(1年平均4,330AU)で1回の最高維持量は1,080AUであった。
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