異類女房
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 22:07 UTC 版)
人間の男と動物の婚姻。異類婿よりは比較的悲惨でない話が多い。見るなのタブーを犯すことで離別する結末を迎える話も多い。 蛇女房正体がばれた後の別離の際、子供に乳代わりにしゃぶらせるよう自分の眼を与えるが、男はその眼をなくしてしまう。妻はもう片方の眼も与えて盲目となってしまう。そしてその眼を床の間に飾ったことから男の家は栄える。 その後のバリエーションとして眼を盗んだ相手への復讐として洪水、地震を起こすものと、目が見えなくなったから代わりに鐘を鳴らしてほしいというものがある。 竜宮女房龍宮の姫との婚姻。その後、殿様や庄屋により突きつけられた無理難題を妻に頼って解決する。 亀、魚など海洋系の動物が変身したものを含んで言う場合もある。 魚女房 蛤女房 - 蛤女房、蛤の草紙(『御伽草子』所収) 亀女房 - 例:浦島太郎(明治時代になるまで、乙姫は亀であった。) 鶴女房 - 例:鶴の恩返し、木下順二の『夕鶴』 天人女房 - 白鳥処女説話(子供が残る。) 狐女房例:信太妻(安倍晴明)、日本霊異記(日本の文化における狐#説話の中の狐参照) 稲荷信仰も関係していて、多くが豊作となる話である。また別離後に稲荷神として奉られる例もある。 猫女房 蛙女房 雪女 木霊 - 例:青柳のはなし 山姥、クモ、河童、鬼 - 例:民話『食わず女房』 鉢かつぎ
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