異電源区間冒進
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 03:51 UTC 版)
電化区間には直流区間と交流区間があるため、両区間が接している箇所にはデッドセクションを設けて送電を区分している。そのため、車両が交流状態で直流区間に入れば直流冒進、車両が直流状態で交流区間に入れば交流冒進という。なお、交直流電車は(自動化されている車両もあるものの)運転士がこのデッドセクション区間を通過中に適正な車両状態になるように車上の切り替えスイッチを扱うようになっているが、切り替えが不適正ならば車両や変電所や架線に障害を与えることになる。通常は車両側にも保護対策がなされている。さらに類似の冒進には無架線区間に架線集電方式の電気車(電気機関車と電車)が進入する冒進もあり、パンタグラフのホーンによる架線の物理的な破壊や、通電箇所の減少(大電流)による架線の溶断、パンタグラフ側も破壊や擦り板の焼損などのダメージを受ける。
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