男児殺害事件
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/19 23:59 UTC 版)
「ウェスト・メンフィス3」の記事における「男児殺害事件」の解説
アーカンソー州ウェスト・メンフィスで、1993年5月5日に、3人の8歳男児 — X、Y、Z — の失踪届けがYの継父から出された。翌日、3人の遺体が郡内のロビンフッドの丘の小川から発見された。三人とも裸で、自身の靴ひもを用いて手首と踵とを結ばれていた。皆酷く打擲され虐待されていたが、Yの傷が最悪だった。頭蓋骨は折れ、鼠径部に刺傷があり、睾丸は切り落とされ、陰茎の皮膚は取り除かれていた。解剖によっても死亡推定時刻は明らかにならなかったが、Yが失血死、他2人は溺死であることがわかった。だが後になって、AおよびBの裁判の際に、検屍官は死亡したのはおそらく遺体発見の日の早朝だろうと証言した。 殺人が行われたと思われる夜に、ロビンフッドの丘の現場近くにあるボージャングルレストランの従業員が、「泥と血にまみれて呆然とした」一人のアフリカ系アメリカ人男性が店の女性トイレにいると告げていた。翌日、被害者が発見されるとレストランの店長は血みどろのぼんやりした男と殺人事件との関連を考えて、二度にわたって警察に電話をかけた。ようやく警察が動き、トイレの現場検証を行ったのは二度目の電話の後だった。警察はロビンフッドの丘の現場からその足でレストランの女性トイレに急行した。犯人の遺留品の可能性のある血痕が壁やタイルにあったが、後にベイリン・リッジ巡査がこれらを紛失してしまった。 裁判でYの継父は、子供らが失踪した夜、Yをベルトで打擲したことを認めた。検屍官は、Yの顔面にみられた複数の創傷はベルトのバックルで打たれた場合にできるであろうものと矛盾しないと証言した。失踪届けが出た後も、翌朝になるまで子供らの捜索は本腰をいれて行われることがなかった。
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