生薬・民間薬と漢方薬とは? わかりやすく解説

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生薬・民間薬と漢方薬

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/03 04:33 UTC 版)

漢方薬」の記事における「生薬・民間薬と漢方薬」の解説

人が生薬使い始めたときは1種類いわゆる単味)の生薬用いていた。これらは例え柴胡は熱を下げる、杏仁は咳を止めるといった簡単な知識集積となった。しかし、漢書芸文志』ですでに指摘されているように、病気は、季節気候風土体質などの遺伝的要因影響を受け、他の病と併発するなど複雑化することもある。そこで2種類上の生薬組み合わせて用いられるようになった2つ上の生薬組み合わせ対という。対は任意の生薬組み合わせではなく歴代医薬専門家によって蓄積され臨床的治療効果知識に基づく基本単位である。 漢方薬一般的に複数生薬をあらかじめ組合わせた方剤をさす。この方剤により、効能大きく変わる。甘草湯かんぞうとう)のように甘草だけの方剤もあるが、希な例外である。 また漢方薬東洋医学理論に基づき処方されるのに対し民間薬経験的な民間伝承よるものである点で両者異なとされる民間薬多く場合単一薬草原料生薬配合比率厳格に決まっているわけではない。その効果漢方薬においては比較的に限定的正確に働くのに対し民間薬効果全般的漠然と働くものが多いとされる。 「漢方薬=生薬」という解釈をしている人も多いが、上記からわかるように、これは誤解である。日常的に、「漢方薬ではない生薬」の例は非常に多いゲンノショウコセンブリドクダミなどを煎じて症状詳細体質考慮せずにただ飲むだけであれば、それを漢方)と呼ぶことは決しできない。 なお、日本漢方薬では、似て非なる生薬がしばしば混同されていることがある。例として白朮蒼朮混同桂皮肉桂)と桂枝混同などがあり、生姜乾姜中国医学日本漢方との定義揺れなどの問題もある。

※この「生薬・民間薬と漢方薬」の解説は、「漢方薬」の解説の一部です。
「生薬・民間薬と漢方薬」を含む「漢方薬」の記事については、「漢方薬」の概要を参照ください。

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