生物地理学からとは? わかりやすく解説

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生物地理学から

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/06 09:22 UTC 版)

進化」の記事における「生物地理学から」の解説

生物の分布いかにして成立してきたかを探る分野である生物地理学は、進化支持する強力な証拠もたらす進化生物学者コインによれば創造論者は生物地理学上の証拠反論することができないため、無視決め込んでいるという。 火山活動などによる海底隆起によってできた、大陸繋がったことのない島海洋島と呼ぶ。ガラパゴス諸島ハワイ小笠原諸島といった海洋島在来生物相には海を渡れない両生類コウモリを除く哺乳類、純淡水魚がほとんど、あるいは全く含まれないのが普通である。それに対して大陸繋がった歴史のある島には、哺乳類両生類普通に分布している。しかも島にすむ生物は、ほとんどの場合最も近い大陸生物近縁である。このようなパターンでは、生物地球の歴史の中でその分布を広げながら進化してきたと考えない限り理解できない地域が違うと、似たような生息環境であっても異な生物分布することがあり、これも進化の証拠となる。同じ砂漠でも新世界にはサボテン科旧世界にはキョウチクトウ科トウダイグサ科乾燥適応した植物生息している。 ダーウィン時代には知られていなかったが、地球の歴史上、大陸長い時間をかけて移動し離合集散繰り返してきた(大陸移動説)。生物の分布なかには、かつて繋がっていた大陸共通祖先がいて、大陸分裂伴って系統分岐した考えることでうまく説明できるものも多くある。たとえばシクリッド科淡水魚走鳥類分布は、かつてのゴンドワナ大陸複数大陸分裂した過程分岐してきたことで成立した考えられる輪状種存在も、生物わずかな変化累積して連続的に進化してきたことの傍証となる。輪状種とは、ある場所では互いに交配せず、別種として区別できる生物が、実は多数中間型によって連続している場合を指す。ヨーロッパ北西部ではセグロカモメニシセグロカモメ互いに交配せず別種であると識別できるが、そこから東に向かい北極周り一周してヨーロッパに戻ると、ニシセグロカモメ次第変化してセグロカモメにいたる一連の亜種観察でき、明瞭な種の区別はない。

※この「生物地理学から」の解説は、「進化」の解説の一部です。
「生物地理学から」を含む「進化」の記事については、「進化」の概要を参照ください。

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