生物地理学における創始者効果
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/10 00:11 UTC 版)
「創始者効果」の記事における「生物地理学における創始者効果」の解説
島嶼生物学において、創始者効果は基本となるものである。天然のtabula rasa(白紙状態)は簡単には見つからなかったが、1883年の壊滅的噴火によって一切の生命が消されたクラカタウ島において、創始者効果の一連の古典的な研究が行われた。1963年から1967年にかけて沖合いで噴火して生まれたアイスランドの火山島スルツェイ島の生物移住についても、継続的な研究が行われ続けている。より古い出来事として約7万3000年前にスマトラ島・トバ噴火があり、インドの一部は3-6mの火山灰に覆われた。インドよりもスマトラ島に近いアンダマン・ニコバル諸島も火山灰に覆われたと推定され、それら諸島では動植物の多様性は事実上皆無の状態から再開したと考えられる。
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