生体指標
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/10/13 20:45 UTC 版)
血液、尿、毛髪、皮下脂肪などの生体試料を採取して、化学分析する方法。
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生体指標
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/15 10:14 UTC 版)
プロテオームや個々のタンパク質の構造や機能、またタンパク質間相互作用の複雑さを理解することは、より効率的な診断手法や治療法を開発する上で不可欠となる。 プロテオミクスの成果の興味深い利用法として、特定のタンパク質を診断の際の生態指標として用いることが挙げられる。特定の病気の際に発現するタンパク質が数多く見つかり、それらは病気の早期の診断に役立てることができる。これらを調べる方法としては、ウェスタンブロッティング、免疫染色、ELISA、質量分析法などがある。次に挙げるものは、特異的な生態指標を持ち、実際に診断に使われている病気の例である。 アルツハイマー病では、βセクレターゼの濃度が上がり、その結果アミロイドが大量に作られる。アミロイドによって患者の脳にプラークが作られることによって、アルツハイマー病が発症すると言われている。βセクレターゼの活性を阻害することでアミロイドの生成を阻止すれば、病気の進行を遅らせることができると見られている。アミロイドの増加は免疫染色によって調べられる。 心臓病の発症にはいくつかのキータンパク質があり、これらが生体指標となる。例えば脳血管障害の標準的な生体指標にはインターロイキン6、インターロイキン8、血清アミロイドA、フィブリノゲン、トロポニンなどがある。心外傷の3時間から12時間後には心臓トロポニン1が増加し、急性心筋梗塞の数日後にもこの増加は見られる。急性心筋梗塞が起こったかどうかの判定に、市販の抗体を使った検査が行われる。 健常者の腎細胞と癌患者の腎細胞のプロテオームを比べることで、肝細胞癌の生体指標が見つかり、病気の判定に使われるようになった。腎臓に関係した病気では尿がこのような生体指標の材料となる。近年では尿中のポリペプチドが生体指標となり、自覚症状の何週間も前に診断できるようになっている。
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