環礁―ミクロネシヤ巡島記抄―とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 環礁―ミクロネシヤ巡島記抄―の意味・解説 

環礁―ミクロネシヤ巡島記抄―

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/20 05:52 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
環礁 ―ミクロネシヤ巡島記抄―
作者 中島敦
日本
言語 日本語
ジャンル 短編、随想作品
発表形態 作品集収録
初出情報
初出 下記の「収録」本
刊本情報
収録 第二創作集『南島譚』
出版元 今日の問題社
出版年月日 1942年11月15日
ウィキポータル 文学 ポータル 書物
テンプレートを表示

環礁-ミクロネシヤ巡島記抄-』(かんしょう-ミクロネシヤじゅんとうきしょう-)は、中島敦の短篇作品群(「寂しい島」「夾竹桃の家の女」「ナポレオン」「真昼」「マリヤン」「風物抄」の6篇)。

副題なしで『環礁』とだけ記されることもある。中島の南洋物の一種。

作者の中島敦は公学校用の教科書編纂のために1941年昭和16年)6月から1942年(昭和17年)3月まで、南洋庁官吏(内務部地方課の国語編集書記)としてパラオのコロール町(コロール島コロール)に赴任しており、その間に南洋群島各地の学校を視察するかたわら、1942年(昭和17年)1月中旬からは2週間ほど土方久功らとパラオ本島を一周し、様々な風物や自然を随想しながら記録している[1][2]

本作には南洋特有の珍しい文化や風物だけではなく、島民内地人との人間関係や、日本の統治下で暮らす島民の様子、そして当時の日本人の南洋観など、日本統治時代の南洋ならではの題材も取り上げられている。

作品リスト

おもな収録書籍

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 飯倉照平「註――環礁」(山月記 1994, pp. 387–394)
  2. ^ 木村一信「作家案内」(斗南先生 1997, pp. 295–307)

参考文献

  • 中島敦 『中島敦全集2』 ちくま文庫、1993年3月。ISBN 978-4480027528 
  • 中島敦 『山月記・李陵 他九篇』 岩波文庫、1994年7月。ISBN 978-4003114513 
  • 中島敦 『斗南先生・南島譚』 講談社文芸文庫、1997年3月。ISBN 978-4061975606 
  • 閻瑜 「中島敦の南洋物にみられるその時代意識:「マリヤン」を中心に」 『大妻国文』 (45)号 大妻女子大学、139-156頁、2014年3月。 NAID 110009751981 
  • 閻瑜 「中島敦の南洋物の創作意識について : 「夾竹桃の家の女」を中心に」 『大妻国文』 (46)号 大妻女子大学、83-95頁、2015年3月。 NAID 110009911487 
  • 洪瑟君 「中島敦「マリヤン」論――島民に投影された作家の自己イメージ」 『国文学攷』 (203)号 広島大学国語国文学会、1-15頁、2009年9月。 NAID 120001609424 

関連項目

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  
  •  環礁―ミクロネシヤ巡島記抄―のページへのリンク

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「環礁―ミクロネシヤ巡島記抄―」の関連用語

環礁―ミクロネシヤ巡島記抄―のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



環礁―ミクロネシヤ巡島記抄―のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの環礁―ミクロネシヤ巡島記抄― (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS