かんきょう‐ばくろ〔クワンキヤウ‐〕【環境暴露/環境▽曝露】
環境暴露
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/03/15 14:23 UTC 版)
「フタル酸ビス(2-エチルヘキシル)」の記事における「環境暴露」の解説
DEHPは蒸気圧が低い(不揮発性)が、ポリ塩化ビニルで製品を加工する温度は高温なので、その様な場所では環境での存在レベルは上昇することになり、健康被害の危険が惹起される(ガス放出を参照のこと)。DEHPは食物や水から吸収される可能性があり、牛乳やチーズから相対的に高いレベルで検出される。またプラスチックに接触することで飲食物等に移動してくる可能性がある。その場合は食品容器のポリ塩化ビニルから食用油や脂肪などの非極性の溶媒に抽出される。アメリカ食品医薬局は飲料やスープなど液体容器にDEHPを含有する製品の使用を禁止している。土壌に関しては、水に溶けにくいのでDEHPは非常にゆっくりと広がってゆく。最終処分場に廃棄されたプラスチックからの拡散は一般にはゆっくりとしている。アメリカ合衆国環境保護庁は飲料水のDEHPレベルは6 ppbであると報告しており、アメリカのOSHAは大気中でのDEHP規制値を5 mg/m3と定めている。日本では 2002年に厚生労働省より、食品用の器具や容器包装およびおもちゃについてDEHPを原材料とするポリ塩化ビニルの使用を禁止する通知が出された。
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