理論内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/30 03:26 UTC 版)
労農派は今日的に言えばネットワーク的集団で、明確な組織・指導部はなかったが、共通の認識はあった。(以下は、『社会主義協会テーゼ』収録・座談会「『社会主義協会テーゼ』学習のために」第一章「労農派と講座派」に基づく) 日本資本主義の性格明治維新は不徹底なブルジョワ革命であり、天皇制はブルジョワ君主制であり現在(1927年当時)の政治闘争の対象は金融資本・独占資本を中心とした帝国主義的ブルジョワジーである。従って、革命の性格は社会主義革命である。 ボリシェビズム・コミンテルンの評価レーニン主義(ボリシェビズム)はロシアの条件に基づいて発展した理論であり、マルクス主義の唯一の発展ではない。日本の社会主義運動の任務は、ドイツ的社会民主主義やロシア的共産主義をまねることではなく、日本の現実から出発することである。革命運動は世界の一中心から指導されるべきものではない。 政党論一般大衆にとって、資本主義か社会主義かは当面の問題になっていない。したがって、ブルジョワジーに対立するすべての社会層を結集する大衆的・合法的な政党を組織しなければならない。この政党は共同戦線的性質を持つ単一無産政党でなければならない。マルクス主義者はこのような政党の結集と成長に積極的な役割を発揮しつつ、その中で指導力を拡大することである。 労働組合論労働組合は政党の代置物ではなく、組合運動も統一されなければならない。社会主義革命を目標とする闘争と、日常生活をよくするための闘争を機械的に考えこれを区別し後者を軽視・否定することがあってはならない。
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