現代の巡礼とは? わかりやすく解説

現代の巡礼

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/15 19:05 UTC 版)

サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の記事における「現代の巡礼」の解説

現在、サンティアゴ・デ・コンポステーラ目指す巡礼者毎年数万人に上る。その多く徒歩で、自転車を使う人もいる。少数ながら中世のように馬やロバを使う人もいる。信仰のためだけでなく、観光スポーツ単なる目標達成のために歩く人もいる。車や鉄道バス移動するともできるが、巡礼路線路国道沿っていない道も多い。また、サンティアゴ・デ・コンポステーラ証明書がもらえる人は、徒歩で100km以上、自転車で200km以上という条件がある。なお、巡礼証明書(コンポステラーノ)もしくは巡礼手帳持っていればサンティアゴ・デ・コンポステーラからの帰り飛行機及び鉄道料金割引となる制度がある。 聖ヤコブフランス語Saint-Jacques)のシンボルであるヨーロッパホタテガイ(英語版)(フランス語coquille Saint-Jacques)は、巡礼シンボルともなっている。巡礼者巡礼の証としてヨーロッパホタテガイをぶら下げて歩く。また、水筒代わりひょうたんを持つ。 巡礼者さまざまな道をたどるが、人気があるのは「フランスの道」である。出発地としては、フランス側サン=ジャン=ピエ=ド=ポルスペイン側ロンセスバージェスを選ぶ人が多い。伝統的なフランスの町(ル・ピュイアルルトゥールなど)から出発する人や、さらに遠くからフランス内の道を目指す人、中世ならって自分玄関から出発する人もいる。ピレネー山脈からすべて歩くと780kmから900kmの距離で、歩くの早い人で1日平均30km程度で歩くと約1か月かかる。 スペイン南フランスには、巡礼者一夜の宿与え救護施設(albergueまたはrefugio)が点在し巡礼手帳(credencial)を持つ人を誰でも泊めてくれる。宿の設備ユースホステルのようなもので、3ユーロから7ユーロ、または寄付のみで泊まれる。ただし、たいていは1泊に限られている。救護施設泊まると、巡礼手帳有料)に公式のスタンプ無料)が押され集めたスタンプ巡礼の証明となる。手帳救護施設観光案内所教区教会入手でき、費用は3ユーロ程度サンティアゴ・デ・コンポステーラ到着すると、「コンポステーラ」と呼ばれる証明書無料)がもらえる。中世カトリック教会では「コンポステーラ」は贖宥状一種であった大聖堂では毎日正午巡礼者のためのミサ開かれ巡礼者祖国出発地唱えられる

※この「現代の巡礼」の解説は、「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の解説の一部です。
「現代の巡礼」を含む「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の記事については、「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の概要を参照ください。

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