現代の帆走用マスト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/07 01:41 UTC 版)
19世紀になると、安定した推進力を得ることが出来る蒸気機関、ディーゼル機関などに地位を奪われていったが、娯楽用の帆船やヨットでは使用され続けている。1930年代にはJクラスヨットでアルミニウム製のマストが登場した。アルミニウムは木よりも軽く、丈夫で、腐敗しないという利点があるため、より高いマストを作ることができた。第二次世界大戦後、アルミニウム製マストは全ての小型帆船とヨットで一般的となった。またヨット用のマストはセイル効率を良くするため作為的に、曲げてあったり帆走中に曲がるような構造になっている。 1990年代中頃のレース用ヨットには、より軽さを重視して炭素繊維強化プラスチック(カーボン)を素材に用いるようになった。カーボン製マストはアルミニウムと比較して空気力学的に優れた形状へと加工しやすかった。
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