現代の布石
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/09 23:10 UTC 版)
昭和になって坂田栄男や石田芳夫らによって三々打ちが流行したが、位の高い攻撃的な布石が人気を集めるにつれて三々は徐々に少なくなった。1970年代からは武宮正樹の中央志向の布石・宇宙流が人気を集め、二連星、三連星などの簡明な布石がプロアマ問わず流行した。同様に中国流、小林光一の多用した小林流などが登場し、現代でも多く打たれている。 90年代以降韓国囲碁界が隆盛を迎え、一つの布石を多数のプロが集中的に打って徹底的に研究し尽くすスタイルが出来上がった。この中でミニ中国流などが必勝布石として数多く打たれたが、近年では序盤から布石らしい布石のないまま乱戦が始まることが多くなっている。 現代では日中韓とも厚み、勢力よりも地に辛く打つスタイルが主流になりつつあるが、高尾紳路など厚み派に分類される棋士も活躍している。結局、布石は棋風や好みに合わせて選択されるもので、「これがベスト」といえるようなものはない。
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