現代のキリスト教
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 05:46 UTC 版)
「スコットランドの宗教」の記事における「現代のキリスト教」の解説
2001年の人口調査で測ると、スコットランド国教会がスコットランド最大のキリスト教宗派である。1921年スコットランドにおける教会法において、国民教会と認定されているが、国教ではない。スコットランド国教会は改革長老教会であり、1690年に決定された教会の政治形態は長老制を採用する。君主(現在はエリザベス2世)はスコットランド国教会の正会員であり、長老総会(en)に王室使節(en)を代表として派遣する。 スコットランド第2のキリスト教宗派は、宗教改革を生き残ったカトリックである。16世紀から18世紀終わりまで続いた弾圧にもかかわらず、特にノース・ウイスト島およびサウス・ウイスト島とバラ島では優勢である。スコットランドのカトリックは、19世紀にアイルランド移民が多く定着したスコットランド西部で特に強まった。顕著な人数のイタリア、リトアニア、ポーランドからのカトリック教徒移民がスコットランドに移住したため、この傾向は20世紀の間続いた。 スコットランド聖公会(en)は、約39,000人の信者を持ち、スコットランド第3のキリスト教会である。聖公会は、スコットランドにおいて長老制度が最後に確立した1690年に、スコットランド国教会から分離して誕生した。アングリカン・コミュニオンの一部でありながら、イングランド国教会の『娘教会』ではない。 正教会も注目に値する。グラスゴーでは、セント・ルーク教会(en)が重要な歴史的背景を持つ教会である。 スコットランドの国教問題以上に、長老主義に疑問を抱く人々が別の宗派であるスコットランド自由教会を設立することとなった。スコットランドの現在の自由教会は、カルヴァン主義よりさらに保守的なスタイルを遵守している。 スコットランドにおけるその他の宗派には、エホバの証人、メソジスト教会、会衆派教会、末日聖徒イエス・キリスト教会があげられる。
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