現代のキーキャップ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/15 03:19 UTC 版)
キーキャップは、キーボードの交換用セットとして購入することができる。特に、Cherry MXスタイルの軸を採用したキーボードでは、交換セットがよく販売されている。マニアックなコミュニティではカスタムセットが売買されており、職人が作ったキーキャップは個別に購入できる。 キーキャップには印字されたものと印字されていないものがある。印字されていないキーキャップは「無刻印(ブランクキーキャップ)」と呼ばれ、視覚なしで指先の感覚に頼らざるを得ないため、タッチタイピングの促進や筋肉の記憶に役立つと言われている。しかし、現代のメカニカルキーボードの世界では、見た目の美しさを重視して無印字のキャップが選ばれることが多い。 プラスチックとしては、ABS、PBT、POMなどがよく使われている(素材の項を参照)。ほとんどのキーキャップの上部は、シリンドリカル(太い円柱が乗っているように側面に向かって湾曲している)、平面、球形(大きな球が乗っているように上下左右に湾曲している)と表現される。最近では、球形よりも円柱形のキーキャップが好まれているが、ノートパソコンのキーは平らなものが多い。 なお、メカニカルキーボード(Cherry、ALPS、Kailh Choc)と、東プレ製品(静電容量無接点方式)以外の、安価なパンタグラフやメンブレンなどのキーボードでは、2021年現在、互換性のあるキーキャップはほとんど販売されていない。付け替え用のキーキャップはほぼメカニカルキーボード利用者や、自作キーボード利用者に向けた製品となっている。
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