王政復古期、第二帝政期
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「ルーヴル美術館」の記事における「王政復古期、第二帝政期」の解説
ナポレオン1世が失脚し、フランスはルイ18世が王位に就いて、王政復古期(1814年 - 1830年)に入る。ルイ18世と次王のシャルル10世の治世下で、72万フランをかけてルーヴル美術館に135点の美術品が追加された。さらに、古代エジプト学者ジャン=フランソワ・シャンポリオンの指揮の下、古代エジプト美術品の専門部局が編成され、イギリス人画家、エジプト学研究者ヘンリー・ソルト (en:Henry Salt (Egyptologist)) やイタリア人古美術品収集家ベルナルディーノ・ドロヴェッティ (en:Bernardino Drovetti) らのコレクションから、7,000点以上の古代エジプト美術品を購入している。ただし、この時代に追加された美術品の数よりも、王権を回復するためという名目でルーヴル美術館からヴェルサイユ宮殿へと持ち出された美術品のほうが多かった。1848年に第二共和制が成立すると、共和政府は美術品の修復費用として200万フランを供出し、さらに美術品の展示場所である「アポロン・ギャラリー (Galerie d'Apollon)」、「サロン・カレ (Salon Carré)」、「大展示室 (Grande Galérie)」の完成を推進した。1858年にフランス第二帝政が成立し、フランス皇帝となったナポレオン3世は、1861年に641点の絵画、古代ギリシアの金貨、ジャンピエトロ・カンパーナ侯爵の美術品コレクション (en:Campana collection) 由来の古美術品など、1万1,835点の美術品を購入した。1852年から1870年にわたるフランス第二帝政下でフランス経済は拡大し、ルーヴル美術館は1870年までに2万点にのぼる美術品を新たに収蔵している。また、「花の展示室 (en:Pavillon de Flore)」と「大展示室」が、建築家ルイ・ヴィスコンティとヘクター・ルフェル (en:Hector Lefuel) によって改装されたのもこの時期である。
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