特殊けん銃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 09:27 UTC 版)
9x19mmパラベラム弾のように強力な実包を使用する自動拳銃は、上記のような回転式拳銃や小口径の自動拳銃とは区別され、警察部内では特殊けん銃と通称されているといわれている。主に警備・公安警察、また刑事警察で特殊犯や組織犯罪に対処する部門などを中心に配備されており、下記のような多彩な拳銃が調達・配備された。 S&W M3913 - 当初は組織犯罪対策部向けに調達されたといわれていたが、のちに銃器対策部隊 を含む機動隊や、更に地域部での配備も確認されている。 SIG SAUER P220 - 警視庁警備部などで、P225とともに配備されているといわれている。 SIG SAUER P226 - 平成26年度予算で整備用工具キットの調達が確認されている。 ベレッタ92 Vertec - 2000年代に入って、刑事部の特殊事件捜査係での配備が確認された。近年では福岡県警察の銃器対策部隊でも使用が確認されている。 ベレッタ90-Two - 2015年に栃木県警察の特殊犯捜査係(TSIT)での配備が確認された。 グロック17 - SPの警護官への配備が確認されている。またSATでグロック19が使用されているという情報もある。 H&K P9S - 警視庁の特科中隊(SAP; SATの前身部隊)が採用していたといわれている。 H&K USP - SATの主力けん銃といわれているほか、警視庁公安部などでも使用されているといわれている。 H&K P2000 - SPの警護官に配備されているといわれている。埼玉県警察RATSではダットサイトとフラッシュライトを取り付けて運用している。 H&K SFP9 - ドイツの新聞によると、2020年東京オリンピックを控えて約2,000丁を調達したと報じられている。 回転式、自動拳銃ともに専用のホルスターが支給されている。制服着用時は支給品の使用が義務付けられているが、刑事課員等の私服着用時は物理的な脱落防止機構(ストラップやフラップ等)が付いたものであれば市販のホルスターなど私物使用が認められている。
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