特徴・比較
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/21 06:23 UTC 版)
HDDやフラッシュメモリと比較して、以下のような特徴がある。 長所: シーケンシャルアクセス性能が高い メディアが安価(容量あたりの単価が低い) 光学メディア(CDなど)のように可搬性が高いバックアップデータを遠隔地へ送付し易い ドライブが破損してもメディアが無事ならデータは復元できる 短所: ランダムアクセス性能が低い ドライブが比較的高価であり、特にデータ容量が小さい場合、イニシャルコストが高くなる 定期的なメンテナンスを要する (ヘッドクリーニングテープの利用など) ランダムアクセス性能が低いことから、HDDなどを介さずに直接テープにデータを書き込む事は殆どない。バックアップの場合、システム形式によりDisk-to-Tape(D2T)やDisk-to-Disk-to-Tape(D2D2T)と呼ばれる。アーカイブでは、ディスク-テープ間のファイル移動を参照頻度などに応じて自動化する仕組みがある。 階層型ストレージ管理と呼ばれる。 かつてのテープドライブはブロックごとに読み書きするために頻繁にテープを停止させていたが、現在主流のテープストリーマーと呼ばれるテープドライブでは、テープを停止させず連続した読み書きが可能である。 テープは通常のファイルシステムとは異なり、ディレクトリ構造やファイル名をそれ自身に持たない事が一般的であった。 ファイルの検索性向上や上位アプリケーションとの連携を容易にするため、LTO規格の第5世代(LTO-5)において、リニアテープファイルシステム(LTFS)が導入された。これは、データの目録をテープ自体に持たせる事で、あたかもテープ内のデータがディレクトリ構造を有しているように見せるフォーマット/ファイルシステムである。
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