牧野標本館
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 06:28 UTC 版)
「東京都立大学 (2020-)」の記事における「牧野標本館」の解説
日本の植物分類学の基礎を築いた牧野富太郎(初代名誉都民)の没後、遺族から寄贈された未整理標本(牧野標本)約40万点(牧野標本)を整理し、教育・研究のための学術資料として活用することを目的として、1958年に旧都立大学の一施設として設立された植物標本館である。植物標本の所蔵点数(約50万点)は日本国内の大学付属標本館で4番目のレベルにあり、国際略号MAKとして認知された主要な標本館のひとつ。現在ではほとんどの標本が整理され、重複標本を除いた16万点が標本館に収蔵されている。牧野標本は所蔵点数の約1/3を占め、その中には牧野が新分類群(新種など)として発表したタイプ標本約800点が含まれる。これらは日本の植物を研究していくうえでの重要な資料となっている。オリジナルの牧野標本は多くの重複標本を含んでいたが、これは海外の著名な植物標本庫との間での交換標本として活用され、牧野標本館が多くの外国産標本を得るのに寄与した。共立薬科大学から寄贈された桜井久一のコケ類標本約2万点(タイプ標本約600点を含む)、東堂太郎寄贈の藻類標本約1万点、ロシアのコマロフ植物研究所標本館から交換標本として贈られたシーボルトコレクション(約2,700点)なども所蔵する。
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