重複標本
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/21 02:51 UTC 版)
上記のように、標本とするのに適した素材を見つけた場合、専門家は往々にして一度に複数の標本を作る。そのように同一の樹木から採集した複数の枝や、同一集団を作っている草の株は同一のものと見なすことが出来るので、これを重複標本という。それらは標本番号を付す場合も同じ番号をつけ、同一のものとして扱われる。たとえばその標本の一つを元に新種記載が行われた場合、その標本がホロタイプに指定されるが、その際にそれの重複標本はアイソタイプに指定される。たとえば専門家のいる国外にその標本を送って、それを元に新種記載が行われた場合、それを再検討する場合でもアイソタイプが国内に保存されていれば、はるかに容易に再検討が行える。
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