牛の子とは? わかりやすく解説

牛の子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/28 00:13 UTC 版)

「件」の記事における「牛の子」の解説

『密局日乗』という日記の、文政2年5月13日条(=西暦1819年7月4日)に牛の子として生まれたクダン記述みられる。それによれば防州上ノ関(現・山口県上関町)の民家の牛から生まれた人面牛の子牛が、人語あやつり、みずからを「件」と名づけよと指示し異形という理由自分屠殺してはならない諭し7年豊作が続くが、8年目兵乱が起こる、と予言している。 また、安政7/1860年3月12日付で牛から件が生まれたという報告書近年2020年)、兵庫県立歴史博物館発見されている。 さらに幕末錦絵件獣写真(くだんじゅうのしゃしん)」(慶応3/1867年作と考証)に、牛の子として生まれ予言残して三日で死ぬと書かれている明治文献にも牛の子として生まれたり、剥製見世物になった記述みられる。 のち大正時代内田百閒発表した短編小説「件」(初稿1921年)では、「件は生れ三日にして死しその間人間言葉未来の凶福を予言するもの」という設定であった昭和時代第二次世界大戦後民俗学書物をみると、「件(くだん)」は牛から生まれ奇獣、または人と牛とのあいのこ雑種)で、人間言葉を話すとされるが、生まれて数日死にその間作物豊凶流行病旱魃戦争など重大なことに関して様々な予言をし、それは間違いなく起こる、とされている。そうした話の、戦後近畿地方で採話され件の出生例もある。 人面彷彿させる顔の奇形の仔牛疾患によって生まれることは知られており、件の伝説発展したものだろうと推察される。

※この「牛の子」の解説は、「件」の解説の一部です。
「牛の子」を含む「件」の記事については、「件」の概要を参照ください。

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