熊本への移送後と業者の悪質な対応
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「引き出し屋関連の引きこもり元海上自衛隊員男性死亡事件」の記事における「熊本への移送後と業者の悪質な対応」の解説
Aは1年7ヶ月後の2018/8末に自立支援施設を出所後「クリアアンサー株式会社」が「株式会社常笑」と共同運営していた「曙橋自立研修センター くまもと湯前研修所研修センター」(熊本県湯前町)に移されることになり、母親は半年間約386万円の追加契約を行った。2回の契約で合計1304万円となり、分割で支払った。自宅が売れないうちは業者から「支払わなければ息子さんをまた家に返しますよ」と電話が掛かってきて、自宅が売れるまでは借金で費用を賄った。業者の支援は壮絶に杜撰な物であり、業者からは月毎に報告書が送られたが内容不十分であり、実際にはAが東京の施設入所中に入院や手術をしており、母親には後から知らされた。契約延長後は業者から報告者すら届かなくなり、担当者 Bに訪ねても返事がもらえなかったという。Aの熊本行は急なことであり、母親は空港へも見送りに行くことができなかったという。 熊本移住後のAは「くまもと湯前研修所研修センター」の管理下にて、熊本の介護施設にて勤務し、職場での評判はとても良く、入所者や職員から慕われていたというが、その後に職場を退職し、再びひきこもり状態に戻って孤立したまま深刻な困窮状態に陥り、2019/4/25にあさぎり町の研修先の1人暮らしのアパートにて餓死しているのが発見された。遺体はひどく痩せ細っていたという。介護施設の職員はAを気にかけ、Aを復職させるためにAのアパートを訪問していたという。死亡状況は、アパートの部屋の冷蔵庫は空で、業者に事情を尋ねても要領を得ず、金銭や衣服などの遺品も戻らなかったという。Aの熊本への移動後、業者からは表面的な説明しかされず、Aのアパート暮らしが関連業者「株式会社常笑」代表者名義での一人暮らしだったことや、勤務していた介護施設など母親は全く知らず、Aの死後に全て知らされた。Aの死後、母親に業者の担当者 Bから「○○くん(Aの名前)、死にました」というような杜撰な言い方で突然の電話があり、Aが遺体で発見されて家族が駆けつけた際、業者の担当者 Bは「フォローを続けるなら追加費用が必要だった」と言い放ったという。Aの通夜の日に業者の担当者 Bがやってきて、茶封筒に入れたわずか2ヶ月分の不完全な報告書を手渡していったという。 2021/1/1に遺族は関与した引き出し屋である施設を運営していた業者2社「クリアアンサー株式会社」「株式会社常笑」らを相手取り、約5000万円の損害賠償を求めて東京地裁に提訴した。
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