潜水反射
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/23 09:04 UTC 版)
冷水に顔を沈めると、潜水反射(英語版)と呼ばれる反応が起こる。この反応ではまず、気道への水の流入を防ぐため気道を塞ぐ。また、代謝率も次第に低下していく。これは四肢や腹部にある内臓における動脈の激しい血管収縮を起こし、潜水開始時に血液と肺にある酸素を心臓と脳に供給するために確保するためのものである。習慣的に潜水するペンギンやアザラシ、クジラなどの生物でよく起こる反応である ヒトにおいては大人より幼児や子どもに対して起こりやすい。
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潜水反射
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/08/12 05:52 UTC 版)
人間の赤ん坊は生まれてからおおよそ6か月程度で、泳いだり潜ったりといった行動を先天的な能力として発揮する。他の哺乳類もこういった行動をみせる。水に潜った赤子は無意識的に呼吸をとめ、心拍数を落とす(徐脈)。そして指やつまさきといった末端への血流を制限(末梢血管収縮)する反射をみせるのである。こういった潜水反射のあいだ、幼児の心拍数は平均して20%ほど低くなる。肺の上部はそのままふたがされ、水が呼吸器に流れ込むことなく食道を通じて胃の方へそれてゆく。こうした潜水時にみせる人間の反射は、運動時でも休憩時でも、酸素量を維持する効果もあることが明らかにされている。酸素は心臓と肺のために保たれ、深刻な低酸素症のダメージに備えられているのである。したがって、こういった反応は人体にとっての重要な防衛機構とみなされうる。
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