潜水作業支援機能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/27 01:34 UTC 版)
「ちはや (潜水艦救難艦・2代)」の記事における「潜水作業支援機能」の解説
「ちよだ」と同様に、深海潜水装置(DDS)も搭載した。これは、遭難潜水艦へのDSRVメイティングの支援などのために飽和潜水で潜水士を進出させることを想定したものであるが、また同時に、遭難潜水艦が浸水して、乗員が高圧に曝露されていた場合、飽和潜水の技法を用いた減圧を行ったり、減圧症の治療を行うためでもある。大型の再圧チェンバーである艦上減圧室(Deck Decompression Chamber, DDC)と、これと連結できる潜水球である人員輸送カプセル(Personnel Transfer Capsule, PTC)1基によって構成されているが、「ちよだ」ではDDCを左右舷に独立させていたため、大重量のDSRV(40トン)やPTC(13トン)を艦上で左右に移動させてメイティングする必要があり、艦の動揺の影響が大きかったのに対して、本艦のDDC室は船体中心線に対して「コの字」型に配置することで、メイティング位置を船体中心線上としたことで、この問題を解決している。 上記の通り、本艦の特徴の1つが医療機能の充実であり、手術室やX線撮影室が新設された。医療区画はDDC室とのアクセスを考慮して、艦中央部付近の第1甲板上、PTC格納所後方に配置した。また本艦は、救助した潜水艦乗員のために80名分の居住区を確保しているが、ここは病室への転用が考慮されており、医療区画の近傍に配置されている。 艦尾甲板はヘリコプター甲板とされており、MH-53Eの運用に対応している。
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