漫画出版から総合出版、右派路線へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/05 15:33 UTC 版)
「青林堂」の記事における「漫画出版から総合出版、右派路線へ」の解説
2002年より青林堂グループの青林堂ネットコミュニケーションズが青林堂B.O.Dシリーズとして過去の名作漫画のオンデマンド出版を行っていたが、2000年代半ばには新作の供給が途絶えた。2003年3月にタカラが青林堂グループ会社の青林堂ビジュアルを子会社化するが、1億円の負債を抱え2012年1月に特別清算される形で消滅。2009年から定期刊行を始めた成年向け漫画雑誌『ぷるるんMAX』も2011年3月を以って休刊となった。 現社長の蟹江幹彦は、青林堂の路線変更は「経営上の問題」によるもので、「他のジャンルの売り上げが減った分を保守本が補填してくれている」と取材に答えている。また、別の取材に対して青林堂の現社員は「憲法21条で言論、表現、出版の自由が認められている。うちのような本も左翼の本も出版されていて、読んだ上で論争が行われているのが正常な社会なのではないでしょうか」「『ガロ』が休刊したのは2002年。時代が違います」と述べている。2017年に大手マスコミで青林堂について報道された際は、「かつてガロを刊行していた」など過去形で言及されている。 なお元青林堂社長の山中潤は青林堂に関連する一連の報道について「現在の青林堂は名前は同じであっても、創業者の長井勝一とはまるで関係のない、単に株式を取得した人間が、元々の青林堂や『ガロ』の精神とは関係のないところで行っている全然別の事業に過ぎず、元々の『ガロ』とは無関係です」「私より、かつてのガロ・青林堂を愛して下さった、読者・作家・関係者、そして『ガロ』を今でも愛し続けてくださるファンの皆様が、様々な誤解や偏見に晒されることもあるかと思いましたのでこのような文章を記させていただきました」という声明を出しており、現社長の蟹江幹彦についても「ガロ編集部との付き合いは極めて薄く、長井氏とは面識もありません」と語っている。
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