演劇部篇 (1-2巻)
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「BEASTARS」の記事における「演劇部篇 (1-2巻)」の解説
演劇部による新入生歓迎公演が迫る中、レゴシは役者長であるアカシカのルイから夜間練習の見張りを命じられ、その際に通りかかった草食獣に対して本能を暴走させて襲いかかってしまう。すんでのところで食殺は起こさずに済んだものの、レゴシは強い自己嫌悪を覚える。その後、部活の雑務で園芸部を訪れたレゴシは、そこで小さなウサギの少女ハルと出会う。彼女こそ、レゴシが襲った草食獣だった。レゴシは彼女の腕にある、あの夜にレゴシがつけてしまった傷について尋ねるが、ハルはこの傷が出来た経緯を何も覚えていないと答えた。レゴシはハルに興味を覚えるが、その態度を体を求めているものだと勘違いされてしまう。ハルに迫られたレゴシは驚いて逃げ出すものの、自分が初めてオスとして扱われた嬉しさから、また彼女に会いたいと切望するようになる。 やがて新歓公演の本番がやってくる。演目は部の伝統である「アドラー」、死神と少女とを取り巻く悲劇だった。主演で死神アドラーを演じるルイは稽古中に負った傷を抱え、絶不調を押して初日の舞台へ上る。そして圧巻の演技で観客を湧かせたものの、負傷が悪化したために2日目はベンガルトラ・ビルが急遽アドラーを演じることとなり、ビルの立ち位置であった悪役の抜け穴へレゴシがあてがわれることとなる。ルイの脱落を好機だと捉え明るく振る舞うビルに感心するレゴシだったが、2日目公演の直前、ビルが緊張を鎮めるためにウサギの血を服用したことを知って激昂し、本番中に本気の喧嘩を仕掛ける。演劇という虚構の中で突如始まった現実の暴力は、図らずも観客を引き込んだ。その場は乱入したルイのアドリブによって収められ、思わぬ形の成功は学生新聞でも取り上げられるなど、レゴシは一躍時の人となる。
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