演劇関係の経歴
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/21 22:27 UTC 版)
「トマス・M・ディッシュ」の記事における「演劇関係の経歴」の解説
ディッシュは演劇評を雑誌に連載していたことで知られているが、同時に "Ben-Hur" や "The Cardinal Detoxes" という2つの戯曲を書いたことでも知られている。"Ben-Hur" は歴史小説『ベン・ハー』だけでなく、作者ルー・ウォーレスの生涯とその時代を掘り下げた作品である。ディッシュは、エイブラハム・リンカーン暗殺に関与したとしてメアリー・スラット(アメリカ連邦政府によって死刑に処された史上初の女性)を処刑したことへの自責の念からウォーレスが『ベン・ハー』を書いたという説を展開している。"The Cardinal Detoxes" はカトリックの司教が飲酒運転で人身事故を起こしてしまい、修道院に監禁される話である。司教は解放してもらうために、大小さまざまなよからぬ秘密をネタとして教会を脅迫する。これを上演すると、ニューヨーク大司教区から上演中止の要請があった。この件がニューヨーク・タイムズに記事として掲載され、さらにAP通信が全世界に報道したため、1990年代最大の検閲問題として注目された。その戯曲そのものも文学的評価が高い。
※この「演劇関係の経歴」の解説は、「トマス・M・ディッシュ」の解説の一部です。
「演劇関係の経歴」を含む「トマス・M・ディッシュ」の記事については、「トマス・M・ディッシュ」の概要を参照ください。
- 演劇関係の経歴のページへのリンク