漁業と魚類の変遷
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 03:42 UTC 版)
約80年前にはナマズ、ギギ、ドジョウ、フナ、タナゴ、コイ、ウグイ等15種類の生息が記録されている。地元漁協は遊漁などを目的としてワカサギ、ヒメマス、ヘラブナなどを遊漁目的で放流している。 1900年代初頭 車軸藻類、ホシツリモ、コカナダモなど20数種類もの豊富な水草が確認されていた。 1978年 増え過ぎた水草が船の航行や漁業の障害になるとして、水草除去を目的に5,000匹のソウギョが放流された。3年間で水草は食べ尽くされ、ホシツリモは全滅したが、同時にエビやフナ類も激減した。 1980年代まで 専門漁業者による夏期のウグイ刺し網漁が行われたほか、冬季は全面結氷する年もありワカサギの穴釣りが行われたが、結氷しなくなったことから「カマボコ船」と呼ばれる船による釣りに変化した。 1980年代後半 特定外来生物のオオクチバス、1990年代にブルーギルとコクチバスが確認された。 1995年 オオクチバス及びコクチバスは観光資源が少なかった地域の振興目的でルアーフィッシングの対象魚に指定され、2009年4月1日からは長野県内水面漁場管理委員会指示により3年間の再放流禁止指示が解除されている。 1996年に水草を復元をしようと長野県衛生公害研究所、野尻湖ナウマンゾウ博物館を中心に地元ボランティアが参加して活動を開始した。ソウギョは野尻湖では自然繁殖しないが寿命が長く、水草の復元に対して大きな影響力を与え続けている。現在野尻湖に生息しているソウギョが放流当初の個体なのかは確認されていない。
※この「漁業と魚類の変遷」の解説は、「野尻湖」の解説の一部です。
「漁業と魚類の変遷」を含む「野尻湖」の記事については、「野尻湖」の概要を参照ください。
- 漁業と魚類の変遷のページへのリンク