漁業に対する害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/05/22 22:50 UTC 版)
日本では、他のヒトデ類とともにホタテガイやアサリなどの漁業資源を捕食する。北海道の厚岸湾でアサリ漁が壊滅的な打撃を受けたのはキヒトデのせいだと考えられている。また、貝や蟹を狙った篭漁でヒトデが大量に混獲されるのも問題である。一部地域で食用にするものの、有用度が低いため廃棄するしかなく、邪魔者として扱われている。 1980年代にオーストラリアのタスマニア島沿岸に定着したキヒトデは、1990年代半ばまでに各地で増殖した。生息場所の蟹、ウニ、ホヤ、他のヒトデを食べて在来種に大打撃を与え、さらに養殖のイガイ、カキ、ホタテガイにも被害を与えた。ニュージーランド政府はオーストラリアからのキヒトデ侵入を警戒してバラスト水排出に規制をかけている。世界の侵略的外来種ワースト100 (IUCN, 2000) 選定種の一つである。
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