満州国関係者
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/11 20:16 UTC 版)
甘粕正彦 満映理事長で満州国協和会の幹部。元憲兵大尉。 日本の満州経営の黒幕的人物である。物語中では常に孤独な嫌われ者であるが、不思議な眼力をもち、石原、東條、松岡ら指導者の長短所を冷静的確に把握している。東条英機から石原の動向を探るように命を受け、またウムボルトの素性をも探ろうとする。物語中ではウムボルトとは終始、すれ違いの歩みをみせる。 松岡洋右 物語当時は満鉄顧問、のち外相。作中では強面外交官として登場。登場シーンは少ないが対米英強硬派として描かれている。英米に対抗するため、ドイツ・イタリアに加えてソ連との提携を考えており、そのため石原や辻の対ソ戦争の謀略を嫌う。甘粕には「ヒトラーと互角に張り合えるが、策を弄しすぎる面がある」と評価されている。 岸信介 当時、満州国国務院実業部総務司長。のちに東條内閣において商工大臣。戦後、戦犯容疑者となるも復権、のちに首相。 十河信二 満鉄理事。石原の思想に共鳴している。戦後、国鉄総裁に就任、「新幹線の父」と呼ばれる。 村岡小次郎 血盟団団員。作中では甘粕正彦の手下となって、石原莞爾の動向を探る。狂信的な反共主義者。石原を一度襲撃したが、石原の護衛をしていた植芝盛平に簡単に防がれてしまう。 楠部金吉 憲兵隊大尉、奉天特務機関の特務員。格闘技の達人であり、冷徹な姿勢からウムボルトからは東洋鬼と呼ばれている。ウムボルトの動向を探り、彼と繋がりのあるジャムツの所属する抗日聯軍を追い詰め組織の切り崩しを図るが、ウムボルトの柔術の前に敗れ去り殺害される。
※この「満州国関係者」の解説は、「虹色のトロツキー」の解説の一部です。
「満州国関係者」を含む「虹色のトロツキー」の記事については、「虹色のトロツキー」の概要を参照ください。
- 満州国関係者のページへのリンク