長短所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/30 06:33 UTC 版)
長所 調整が簡便焼入れ深さを決める際は、コイルに流す周波数を調整すればいい。交流の周波数を調整することは簡単なので、焼入れ深さの調整をしやすい。 短時間で処理が出来る材料をコイルに近付け交流電流を流すだけなので、短時間で処理することが可能である。 他の表面硬化処理に比べると硬化層が深い浸炭、窒化、軟窒化などに比べると、表面から深いところまで焼入れ硬化させることができる。 短所 大きな材料の焼入れ材料が大きくなればコイルも大型化するが、出力が小さな電源ではそれに見合う磁場を発生させられないため、高周波焼入れが困難である。高出力な電源があれば大きなコイルでも強力な磁界を発生させられるため、大型のものでも焼入れできるが、そのような電源は一般に高価である。 複雑な形状の焼入れ入り組んだものなど複雑な形状のものは内部の渦電流が一定にならないため、場所によって温度差が出る。そのため高周波焼入れは適さない。 以上のようなことから、比較的小型な軸、歯車、平板などに広く使われている。
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