温泉問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/09/21 04:50 UTC 版)
「うらかわ優駿ビレッジAERU」の記事における「温泉問題」の解説
1998年の開業当初は町営銭湯「あえるの湯」として営業していたが、浦河町が町興しにと1億円以上の公金を投じて1999年にボーリング掘削に成功し、2000年1月14日から(汲み上げた温泉を加温したものを利用していると称して)「浦河温泉あえるの湯」として営業を行った。しかし、のちに源泉が近くの沢の水ではないかとの疑惑が道内のマスコミで持たれ、2006年7月、業者が契約通りの井戸を掘らずに近隣の河川付近からの地下水を引いていたことが詳細に発覚した。 表面上「温泉」が湧出してから利用客が年々増加したことから、道内のマスコミや利用客をはじめ、2004年の白骨温泉を発端とした温泉偽装問題が全国へ波及する中でもあり、温泉愛好者なども運営側(浦河町)の杜撰さを大きく批判した。 この年の日高地方における天皇行幸の宿泊先として内定を受けていたが、浦河町が受け入れを辞退し、宮内庁は急遽、様似町の「アポイ山荘」(AERUと同じ1998年にリニューアルオープンした)へ変更するなどの波紋が広がった。 同年8月に「温泉」の基準外と認定され、以後水道水の沸かし湯で開業当初の「あえるの湯」となったが、レジオネラ菌対策も兼ねてか従来より入念な機器メンテナンス・清掃が施されるようになっている。 2007年2月に掘削を受注・担当した企業らに浦河町は損害賠償訴訟を提起したほか、企業や当時の町長に対する損害賠償を求める住民訴訟も提起されたが、2011年までにいずれも敗訴判決が下っている。
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