清の五会典
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/03 07:03 UTC 版)
第1回編纂 - 1690年(康熙29年)成立。 1636年(崇徳元年)から1659年(康熙25年)間を記載。 康熙帝が命じて編纂した。纂修を命じた康熙帝の勅諭が掲載され、編纂官、凡例、目録、本文162卷が記載されている。 本文の編纂は大明会典を踏襲しており、研究者の間では「康熙会典」と通称されている。 第2回編纂 - 1733年(雍正11年)成立。 1660年(康熙26年)から1728年(雍正5年)間を増補した『大清会典』である。 康熙会典に準じた編纂の体裁であり、康熙会典を続修している。 上記の康熙26年から雍正5年までに至る時代に応じた例文(臨時法規)が増補されたことから、本文の巻数が増加して250卷となる。 雍正時代に成立した『大清会典』は、「雍正会典」と通称される。 第3回編纂 - 1766年(乾隆31年)成立。 1729年(雍正6年)から1762年(乾隆27年)間を増修している。 乾隆時代に成立した『大清会典』は、「乾隆会典」と通称される。 それまでの編纂を踏襲せず、例文を別冊化したことから、大清会典の本文が減少して100巻となった。 例文を集約した『大清会典則例』80巻が編纂されている。 第4回編纂 - 1818年(嘉慶23年)成立。 1763年(乾隆28年)から1810年(嘉慶17年)間を増補している。 通称は「嘉慶会典」、乾隆会典よりさらに減じて80巻となる。 乾隆会典に倣って例文は別冊とされ、大清会典則例を改称して『大清会典事例』とした。 大清会典則例では衛門別に巻を編纂していたが、『大清会典事例』では事項によって巻を分けたことから920巻となっている。 第5回編纂 - 1899年(光緒25年)成立。 通称は「光緒会典」、1811年(嘉慶18年)から1896年(光緒22年)の増補となっている。 『大清会典事例』は、嘉慶会典の編纂法に準じている。光緒会典の目録は100巻、『大清会典事例』は1220巻。
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