深川車庫線
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 02:19 UTC 版)
深川車庫線は、東陽町駅付近東側にある地上部の都営南砂住宅付近(東京地下鉄道東西線建設史では、当時あった汽車製造東京製作所と書かれている)から深川車庫に至る約 1.1 km(地下部は約0.7 km ・地上部は約0.4 km)の複線構造の入出庫線である。東西線からの分岐部には、半径120 m の急曲線や、地下から地上部へのアプローチ部には上り40 ‰ の勾配がある。総武本線越中島支線に沿って南下する。 地下区間・地上区間とも軟弱地盤構造であることから、地下区間ではイコス工法(当時津覇車輌工業があった 50 m のみ)や地上からケーソンを埋め込む潜函工法(384.5m・潜函12基を埋め込み)を採用して施工した。地上区間では、南砂町第一架道橋および汐浜運河橋梁の橋台基礎部に、大径鋼管ぐい(太さ 1,000 mm ・長さ 40 m)を使用するなど特殊工法を採用した。建設時には、越中島支線が潜函工事に支障することから、線路の移設工事が行われた。 地上に出ると塩浜通りを「南砂町第一架道橋」でオーバーパスし、汐浜運河を橋梁で渡って深川車両基地に至る。また、深川車両基地から東に向かって保線機材線があることから、汐浜運河橋梁は深川車庫線2線と保線機材線の3橋梁構成となっている。保線機材線は、深川車両基地の東側にある東西線信通区、東西線工務区の施設に繋がっている。
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