海鷹丸とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > 海鷹丸の意味・解説 

海鷹丸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/11 05:22 UTC 版)

海鷹丸
オーストラリアのフリーマントル発
(2017年12月31日)
基本情報
船種 練習船海洋調査船
船籍 日本
所有者 東京海洋大学
運用者 東京海洋大学
建造所 三井造船玉野事業所[1]
航行区域 遠洋(国際)
信号符字 JPAT[2][3]
IMO番号 9231078
MMSI番号 432187000
経歴
起工 1999年3月29日[1]
進水 2000年3月1日[1]
竣工 2000年6月30日[1]
就航 2000年
現況 就航中
要目
総トン数 1,886 トン(国内)
3,391 トン(国際)[4]
載貨重量 1434トン[1]
全長 93.00m[4]
垂線間長 83.00m[4]
型幅 14.90 m[4]
型深さ 6.25 m(上甲板)
8.90 m(船楼甲板)[4]
満載喫水 5.95m[1]
主機関 ニイガタ6MG41HX形[1] 立形単動4サイクルトランクピストン形直接噴射式ディーゼル機関1基[5]
推進器 4翼ハイスキュー可変ピッチプロペラ1基[6]
出力 4,489 kW(連続最大)[1]
航海速力 17.4ノット[6]
航続距離 12,900浬[6]
搭載人員 107名(職員47名、学生60名)
テンプレートを表示

海鷹丸(うみたかまる)は、東京海洋大学海洋科学部が保有する練習船海洋調査船である[7]。本項目では、2000年に就航した4代目を取り扱う。

概要

晴海ふ頭に接岸中の本船(2010年5月16日)

1973年に就航した海鷹丸 (3代)の代船として三井造船玉野事業所で建造され、2000年に竣工した。

歴代の海鷹丸では練習船として、水産学水産業に関連する船舶の運用について、高度な知識と技術を有する学生の育成を目的として乗船実習が行われてきた。学生の乗船実習では、水産学海洋学の総合的な研究方法および観測調査の基礎的技術の習得に重点が置かれており、本船においても航海実習、各種漁業実習、海洋観測実習の充実が求められた。また、本船の建造時期においては、地球環境問題、海洋開発、海洋生物資源などへの科学的関心の高まりから、海洋調査船として調査研究において主導的な役割を担うため、最先端の調査機器を搭載することも要求された。以上の要求から本船は「海洋環境と水産業の未来を拓く練習船」として、21世紀の水産、海洋、地球環境の各研究分野の発展を担う人材を広く育成するため、下記の目標を掲げて建造された。

  • 操船機能の充実
  • 居住環境の充実
  • 環境にやさしい船
  • 優れた漁労設備
  • 最新鋭の観測・研究設備
  • 21世紀に対応した教育設備

特徴

太平洋、インド洋、南氷洋等々で乗船実習教育及び調査研究を実施するとともに、水産専攻科学生には遠洋航海を通して高度な海技教育を行っている[7]。 マグロ延縄装置、トロール漁装置、ARGOブイ、他各種計測装置を有している[7]。 南極海観測航海を行なっており、日本の南極観測隊との共同観測も行なっている[8]

歴代の海鷹丸

初代海鷹丸
1949年4月、元海軍の杵埼型給糧艦荒埼」の移管を受け、練習船として改装。754トン[7]。1956年に民間へ売却され、9月から11月に改装後、関西汽船で高知丸(後になにわ丸)に改名[9]。1967年にフィリピンに売却。
2代目海鷹丸
1955年8月竣工、1,452.91トン[7]。1956年から1957年の南極観測船宗谷による第1次南極観測には観測船として随伴しており、記録映画「日本南極地域観測隊の記録 南極大陸」にも登場する[10]
3代目海鷹丸
1972年6月竣工、1,828.66トン[7]
4代目(現)海鷹丸
2000年6月竣工[7]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h 船の科学 第53巻第10号(No. 624)、8ページ
  2. ^ 海洋移動業務において使用されるアルファベット順の局の呼び出し符号表 有効期限:平成24年12月31日”. 総務省 (2012年). 2012年2月7日閲覧。
  3. ^ 無線設備の諸元については以下の総務省無線局等情報検索を参照 船舶局 船舶地球局
  4. ^ a b c d e 「「東京水産大学練習船「海鷹丸」」」62ページ
  5. ^ 「「東京水産大学練習船「海鷹丸」」」63-64ページ
  6. ^ a b c 「「東京水産大学練習船「海鷹丸」」」63ページ
  7. ^ a b c d e f g 海鷹丸”. 東京海洋大学 (2004年). 2012年2月7日閲覧。
  8. ^ 海鷹丸のページ”. 南極OB会 (2007年). 2012年2月7日閲覧。
  9. ^ 『船舶』第29巻第12号 天然社 1956年 巻頭図版
  10. ^ 日本南極地域観測隊の記録 南極大陸 - MOVIE WALKER PRESS

参考文献

外部リンク



このページでは「ウィキペディア」から海鷹丸を検索した結果を表示しています。
Weblioに収録されているすべての辞書から海鷹丸を検索する場合は、下記のリンクをクリックしてください。
 全ての辞書から海鷹丸 を検索

英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「海鷹丸」の関連用語

海鷹丸のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



海鷹丸のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの海鷹丸 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS