耕洋丸_(3代)とは? わかりやすく解説

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耕洋丸 (3代)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/25 03:17 UTC 版)

耕洋丸 (2代)
基本情報
船種 漁業練習船
船籍 日本
所有者 農林水産省
運用者 水産大学校
建造所 林兼造船下関造船所[1]
IMO番号 7709253
経歴
起工 1977年9月28日
進水 1978年1月26日
竣工 1978年6月7日
就航 1978年6月30日[1]
引退 2007年
要目 (竣工時)
総トン数 1,989.92 トン[1]
2,342 トン (国際)
長さ 73.50 m[1]
全長 81.40 m[1]
型幅 13.00 m[1]
型深さ 8.40 m[1]
満載喫水 5.70 m (計画)[1]
機関方式 ディーゼル
主機関 神戸発動機 6UET45/75C 1基[1]
推進器 かもめプロペラ CPC-95
可変ピッチプロペラ 1軸[1]
最大出力 3,800 PS (連続)[1]
最大速力 15.673 ノット (試運転最大)[1]
航海速力 14.0 ノット[1]
航続距離 12,000 海里[1]
搭載人員 105名 (教官5名、学生100名)[1]
乗組員 45名[1]
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耕洋丸(こうようまる)は、水産大学校が保有していた漁業練習船。本項目では、1978年に竣工した3代目を取り扱う。

概要

耕洋丸 (2代)の代船として林兼造船下関造船所で建造され、1978年に就航した。

2007年耕洋丸 (4代)の就航により引退した。2016年現在、「NORTHERN QUEEN」としてフィリピン共和国マクタン島のヨットハーバー「Cebu Yacht Club」付近の岸壁に係留されている。

設計

水産大学校の遠洋航海を含む乗船実習、漁業に関する調査研究を行う目的で建造された。

漁労設備として、船尾トロール漁法、マグロ延縄漁法、流し網漁法など設備を備える。前船はサイド・トロール型であったが、本船はスターン・トロール型に変更された。トロール装置は遠隔制御が可能で、投網・曳網・揚網が自動で行える。このほか魚群探知機、魚網監視装置、音響測深機などを備える[2]

調査研究設備として研究室2室が設けられており、第一研究室は海洋観測・水質分析、第二研究室は海洋生物調査を中心とした設備を備える。甲板上には観測用ウインチ3基(8,000m、5,000m、3,000m)が装備されており、トロール用ウインチの一部は観測用に転用可能である[2]

学生室は6名部屋、部員室は2名部屋とされた。日本で建造された船舶で初となる燃焼式汚水処理装置を搭載している[2]

登場する作品

  • あやしい船医、南太平洋をゆく 角川書店,2000.7刊 医師であり医療ジャーナリストでもある永井明が船医として乗船し、執筆した[3]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p 船の科学(1978年12月号,p32)
  2. ^ a b c 船の科学(1978年12月号,p33)
  3. ^ あやしい船医、南太平洋をゆく 永井 明:書籍”. 角川文庫. 2017年4月28日閲覧。

参考文献

  • 「漁業練習船“耕洋丸”の概要」、『船の科学』第31巻第12号、船舶技術協会、1978年12月10日、 32-35頁、 ISSN 0387-0863NDLJP:32317982017年2月3日閲覧。

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