海外製ソーシャルRPGシステムの登場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/11 09:23 UTC 版)
「携帯電話ゲーム」の記事における「海外製ソーシャルRPGシステムの登場」の解説
海外製のRPGゲームも登場した。2013年12月、中国の上海莉莉絲網絡科技(中国語版) (Lilith Games)は、PC向けMOBA (マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ) ゲームの「Dota 2」(中国名「刀塔2」、Valve Corporation製) をベースとした『刀塔伝奇(中国語版)』を中国においてリリースし、このアプリは中国において大ヒットした。2014年6月、韓国のCom2uSは世界に向けて『サマナーズウォー: Sky Arena』をリリースし、このアプリは50を越える国でヒットした。同年8月、米国のuCoolは刀塔伝奇のクローンである『ヒーローズチャージ』を世界に向けてリリースした。 2015年3月、ガイアモバイルは日本において刀塔伝奇の日本向けローカライズ版である『ソウルクラッシュ』をリリースしたものの、日本では既に刀塔伝奇のクローンであるヒーローズチャージが広まっていた。刀塔伝奇の開発元であるLilith Gamesは、ヒーローズチャージが刀塔伝奇のプログラムを流用していることを発見し、ヒーローズチャージ開発元であるuCoolに対し訴訟を起こした。 一方、同じ月、ブリザード・エンターテイメントは刀塔伝奇が自社のウォークラフトシリーズの知的財産を侵害しているとしてLilith Gamesに対し訴訟を起こし、同年5月には、Dota 2の開発元であるValveも、Lilith Gamesによる知的財産侵害および不正競争行為に対し訴訟を起こした。2016年5月、Lilith Gamesは問題のあったアートワークを修正し、アプリの名前を刀塔伝奇から『小冰冰伝奇』へと変更した。 また、国内でもヒーローズチャージ類似システムのRPGが流行しはじめ、『聖闘士星矢 ゾディアックブレイブ』(2016年4月・バンダイナムコ)、『ヴァルキリーコネクト』(2016年6月・エイチーム)、『LINE: ガンダムウォーズ』 (2016年7月・LINE)、『THE KING OF FIGHTERS '98ULTIMATE MATCH Online』(原題「拳皇98终极之战OL」・2016年8月・中国OURPALM)、『プリンセスコネクト!Re:Dive』(2018年2月・Cygames)などのヒーローズチャージ類似システムのRPGが登場した。 『プリンセスコネクト!Re:Dive』は大きくヒットし、俗に「プリコネ系」と呼ばれる類似型ゲームも登場。そのようなフォロワータイトルとしては『この素晴らしい世界に祝福を!ファンタスティックデイズ』(2020年・サムザップ)、『ひぐらしのなく頃に 命』(2020年・ディ・テクノ)などがある。 戦闘と街作りを組み合わせるものも登場した。これには『戦国アスカZERO』(2015年・ORATTA→グリー子会社のファンプレックス)、『転生したらスライムだった件〜魔国連邦創世記〜』(2018年・ゲームゲート→モブキャスト) などがある。 中国OURPALM運営の『THE KING OF FIGHTERS '98ULTIMATE MATCH Online』は当初、関係の無い日本企業を運営元として記載していた上、景品表示法違反を起こして消費者庁から措置命令を受け話題となった。
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