海上公衆通信の商用化達成とは? わかりやすく解説

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海上公衆通信の商用化達成

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/12 05:54 UTC 版)

グリエルモ・マルコーニ」の記事における「海上公衆通信の商用化達成」の解説

陸上には既に網の目のように電信線が張り巡らされ、またドーバー海峡大西洋にも海底ケーブル敷設されていたため、無線による遠距離通信ビジネス軌道乗せるには相当時間が掛かるだろうと予感していた。公衆通信サービスへの参入には船舶相手近道だとマルコーニ考えようになった。そして商用恒久施設として、ドイツ海岸局船舶局開設準備していた。 1900年2月オランダとの国境にあるボルクム島灯台海岸局、ボルクム・リフ灯台船無線局、それに北ドイツ・ロイド汽船会社が誇る大西洋航路大型客船カイザー・ヴィルヘルム・デア・グロッセ号に船舶無線局を設置して無線電報試験始めた1900年4月25日マルコーニ海上公衆通信商用化目的とする、マルコーニ国際海洋通信会社MIMCC(Marconi International Marine Communication Company)を分社させた。そしてこれらのテスト担当し1900年5月15日より電報サービス営業開始した5月15日から10月30日までの5箇月半で、565通の無線電報取扱ったと、ロンドンthe Society of Artsにおいてマルコーニ発表している。恒久施設による海上公衆通信ビジネスはこうして19世紀最後の年達成されのである20世紀となり、1901年5月にビーバー・ライン社の客船レイク・チャンプレイン号、同年6月キュナード・ライン社の大型客船ルカーニア号、9月にはその姉妹船カンパニア号にもマルコーニ局が置かれた。特にキュナード・ライン社は無線電信乗客への電報サービスの提供だけでなく、船の安全航行社内連絡にも大いに役立つことを知り自社の船に続々マルコーニ局を開設したマルコーニ国際海洋通信会社MIMCCによって海上移動公衆通信サービス順調に発展していった。なお1924年ロンドンRoyal Society of Arts講演したマルコーニ氏は、1901年からのおよそ8年間、同社海上公衆通信には波長120m(2.5MHz)を使っていたと語っているが、実際に1912年まで国際波長300m(1000kHz)の補助用として短波使っていたようである。

※この「海上公衆通信の商用化達成」の解説は、「グリエルモ・マルコーニ」の解説の一部です。
「海上公衆通信の商用化達成」を含む「グリエルモ・マルコーニ」の記事については、「グリエルモ・マルコーニ」の概要を参照ください。

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