流通硬貨とは? わかりやすく解説

流通硬貨

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 05:17 UTC 版)

アメリカ合衆国ドル」の記事における「流通硬貨」の解説

硬貨として発行されるのは1ドル以下(セント)の通貨であり、アメリカ合衆国造幣局製造している。 現在発行されている硬貨金種は、 1セントPennyペニー) 5セントNickelニッケル10セントDimeダイム25セントQuarterクオーター50セントHalf Dollarハーフダラー100セント(=$1、シルバーダラー) の6種類である。なお、シルバーダラーというのは1ドル銀貨呼称で、現在の1ドル硬貨呼称ではない。 セント硬貨については、主に25セント以下のものが多く使われており、特に公衆電話新聞などの自動販売機パーキングメーターバス運賃箱カジノ場のスロットマシン有料道路駐車場無人料金所などに25セント硬貨複数投入するものが多いためか、とりわけ硬貨中でも25セント硬貨流通量非常に多いアメリカ合衆国生活する際は、25セント硬貨の手持ち少ないと不便を強いられる日本などのように1050100500などを硬貨区切りとする感覚からは、10セントの上25セント中途半端に思えるが、10セント25セント組合せは、10セント50セント組合せよりも、多く金額に対応可能である(45セント55セント1ドル25セントという額が出せる)。 かつてはハーフセント、2セント、3セント20セントコイン存在したダイム(ハーフダイム)以上は元々銀貨であった。現在は白銅張り銅貨変わっている大きさ変更されておらず、このため、5セントニッケル硬貨の方が10セントダイム硬貨より大きくなっている。造幣局フィラデルフィアデンバーサンフランシスコにあり、硬貨表面または裏面製造所を表すP、D、Sの鋳造刻印ミントマーク)が打たれている物が多い。 さらに、以前ではこのほかに本位金貨として、1ドル2.5ドル(クオーターイーグル)、3ドル、5ドル(ハーフイーグル)、10ドルイーグル)、20ドルダブルイーグル)の硬貨流通していたほか、記念貨幣として8角形50ドル金貨や、4ドル試作ステラ)なども鋳造された。また、モルガン図案ピース図案1ドル銀貨(シルバーダラー)もマニアの間で世界的に広く知られている。現在でも、記念コインとして、5ドル金貨1ドル銀貨鋳造されることがあるが、これは収集型金貨銀貨流通用の物ではない。

※この「流通硬貨」の解説は、「アメリカ合衆国ドル」の解説の一部です。
「流通硬貨」を含む「アメリカ合衆国ドル」の記事については、「アメリカ合衆国ドル」の概要を参照ください。

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