活動休止及びレイン・ステイリーの死去
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「アリス・イン・チェインズ」の記事における「活動休止及びレイン・ステイリーの死去」の解説
アリス・イン・チェインズは公式には解散を発表してはいないものの、ステイリーは元婚約者を1996年10月29日にドラッグのオーバードースで亡くしてから隠匿した生活を送り、シアトルの自宅であるコンドミニアムから滅多に出ることが無くなった。 1998年10月にステイリーを含むアリス・イン・チェインズのメンバーは新曲である「Get Born Again」及び「Died」の2曲をレコーディングした。当初はカントレルの2枚目のソロ・アルバムのために用意されていた曲であったが作り直され、ボックスセットのMusic Bank(邦題:ミュージック・バンク)に収録された。Music Bankは1999年の秋にリリースされ、レアな曲、デモ音源や以前発表されたアルバム収録曲、そしてシングル曲の合計48曲が収められている。さらにアリス・イン・チェインズはMusic Bankのサンプラーとして15曲収録したNothing Safe: Best of the Box(邦題:ナッシング・セイフ ~ベスト~)をリリース、続いてライブアルバムであるLive(邦題:ライヴ)を2000年12月5日に、そして2枚目のコンピレーション・アルバムであるGreatest Hits(邦題:グレイテスト・ヒッツ)を2001年にリリースした。 1998年11月にステイリーはスーパーグループであるClass of '99に加わり、ピンク・フロイドの「アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール」のカバーをレコーディングしている。メンバーはレイジ・アゲインスト・ザ・マシーンのトム・モレロがギター、Martyn LeNobleがベース、Stephen Perkinsがドラムス(両者ともジェーンズ・アディクション及びポルノ・フォー・パイロスのメンバーである)、そしてキーボードはMatt Serleticが担当した。この曲は1998年のホラー/SF映画であるThe Faculty(邦題:パラサイト)のサウンドトラックである。 10年に渡る薬物依存との闘いの後、2002年4月19日にステイリーはシアトルの自宅で遺体となって発見された。検視及び毒物学の報告によると、死因はスピードボールとして知られるヘロインとコカインをミックスした薬物のオーバードースであった。検視官は遺体が発見された2週間前である4月5日に亡くなったと結論付けている。カントレルは自身のソロ・アルバムであるDegradation Tripをステイリーの死から2ヶ月後に発表しステイリーに捧げている。マイク・スターは、ステイリーが死去する前に最後に会い、共に時間を過ごした人物は自分であることをテレビ番組で明かしている。ステイリーを救うために救急を呼ばなかったことに後悔の念を抱いており、4月4日の夜に自身がベンゾジアゼピンを服用していたことによりハイな状態になっておらず、ただドアから出て行ったりしなければ良かったと述べている。 2004年10月22日にSONY BMGはアリス・イン・チェインズとの契約を終了した。これはバンドが1989年にレーベルと契約を結んでから15年後のことであった。
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