津発電所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 01:43 UTC 版)
初代津電灯時代からの火力発電所は津発電所と称する。津市南堀端の本社(現・中部電力三重支社所在地=地図)裏手、岩田川沿いに立地。1897年(明治30年)4月1日の初代津電灯開業とともに運転を開始した。 上述のように、まず出力30キロワットの発電機が取り付けられたのち、1900年(明治33年)10月60キロワット発電機、1905年(明治38年)10月同型機、1907年(明治40年)3月150キロワット発電機という順で増設が重ねられた。翌1908年の段階では、ボイラー3缶、蒸気機関4台(80馬力1台・120馬力2台・250馬力1台)、単相交流発電機4台という設備構成である。発電機は30キロワット機が三吉商会製、他の3台が芝浦製作所製。また発生電力の周波数は30キロワット機120ヘルツ、60キロワット機100ヘルツ、150キロワット機60ヘルツと統一されていない。 1918年時点での設備構成はボイラー2缶・蒸気機関3台と60キロワット発電機2台・150キロワット発電機1台であり、発電所出力は270キロワットに減じている。燃料は石炭(切込炭)。 三重合同電気の資料によると1924年(大正13年)6月に発電所廃止届が逓信省へ提出されている。
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