泰山と道教とは? わかりやすく解説

泰山と道教

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/13 08:53 UTC 版)

泰山」の記事における「泰山と道教」の解説

封禅皇帝のものであるが、庶民の間でも泰山まつわる信仰歴史は古い。春秋戦国書かれた『荘子』の内篇第一逍遙遊には既に大きものの例えとして、「太山」という名前が記されている。荘子では人間小ささを表すために、絶大な大きさを持つ架空という名のを例に対比させている。これは泰山とてつもなく大きいものの代表という概念が、春秋時代にはもう形成されていたことを示している。 山と道教と言った関係からも、道教泰山はもともと相性良かったと言いえよう。東晋『捜神記』には、早くも泰山神性帯びて冥界の神として登場する以後泰山府君中心とした泰山信仰『太平広記』や『夷堅志』などの異聞多く見られる宋代に入ると、山頂碧霞元君廟の周辺から碧霞元君像が発見されたことを契機に、泰山での信仰形態変化する泰山府君の娘で女性に関すること全般に御利益があるとされる碧霞元君参拝することが女性の間で人気となり、明代に入ると主神である泰山府君人気越えるものになったその後碧霞元君祀った碧霞元君廟が中国各地作られた。本廟以外、泰安市内にも碧霞元君主神として祀る廟は4つ存在する。そのどれもが戦災経て現存もしくは復元されていることも特筆すべきことである。これは一貫した碧霞元君人気を表すものに他ならないまた、エドゥアール・シャヴァンヌ当時北京にあった碧霞元君廟を調査し泰山》に記載している。 泰山碧霞元君主神として今でも多く参拝者抱えており、1987年複合遺産として世界遺産登録されている。文化遺産の登録基準をすべて満たしている(他には、莫高窟ヴェネツィアとその潟。また単純な文化遺産としてみた場合自然遺産との複合では泰山文化遺産基準のすべてに加えて自然遺産条件をひとつ満たしている)。

※この「泰山と道教」の解説は、「泰山」の解説の一部です。
「泰山と道教」を含む「泰山」の記事については、「泰山」の概要を参照ください。

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